2022.05.25
タンパク質の構造からがんの分子標的治療薬のメカニズムを解明
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- 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 人工知能研究センター
- https://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2022/pr20220517/pr20220517.html
京都府立医科大学大学院医学研究科分子標的予防医学の渡邉元樹講師、関西医科大学附属病院がんセンターの朴将源センター助教、産業技術総合研究所の亀田倫史上級主任研究員らの研究チームが、「タンパク質の構造に着目した新しい創薬スクリーニング法の開発及びMEK阻害剤の耐性カニズムの解明」を行いました。
具体的には、がん抑制作用を有する2種の天然植物成分の標的タンパク質としてRPS5(ribosomal protein S5)を同定し、分子標的治療薬のひとつであるMEK阻害剤トラメチニブの細胞死耐性にRPS5が関与することを明らかにしました。また、タンパク質の構造に着目し、薬剤候補分子をスーパーコンピューターで探索する新しい創薬スクリーニング法を開発しました。
この研究成果は、2022年5月16日(現地時間)に科学雑誌「PNAS nexus」に掲載されました。
論文タイトル:A chemoproteoinformatics approach demonstrates that aspirin increases sensitivity to MEK inhibition by directly binding to RPS5
URL: https://doi.org/10.1093/pnasnexus/pgac059
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