2025.12.03
産総研より第90回産総研人工知能セミナーの第2講演の再放送のご案内
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- 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 人工知能研究センター
- https://www.airc.aist.go.jp/seminar_detail/seminar_090.html
国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)より、第90回産総研人工知能セミナーの第2講演の再放送について情報提供がありましたので、お知らせいたします。
なお、人工知能研究開発ネットワーク主催のプログラムではございませんので、ご質問やご不明な点がございましたら、下記リンク先までお問い合わせをお願いいたします。
【ご案内】
このたび産総研人工知能センターでは、下記のとおり第90回産総研人工知能セミナーの第2講演を再放送することとなりましたのでご案内申し上げます。
今回の再放送もZoomウェビナーによるオンライン開催としています。
なお、質疑応答はございません。
【名称】
第90回産総研人工知能セミナー(再放送)
「AI×生命医科学の交差点――無染色ライブイメージングとマルチオミクスが拓く感染症・がん研究の最前線」
https://www.airc.aist.go.jp/seminar_detail/seminar_090.html
【日時】
2025年12月12日(金)15:00 - 16:00
【定員】
1000名
【会場】
Zoomウェビナーによるオンライン開催
※お申し込み後、自動配信されるメールにて会場URLをご案内いたします。
【接続可能時間】
14:50 - 16:00
本セミナーでは、AIを核に「細胞を"見て"理解する」アプローチと「データを"統合して"解く」アプローチを横断し、感染症とがんの研究・臨床応用をつなぐ最前線を紹介します。
前半は、無染色・高解像の独自ライブイメージングをAIと融合し、病原体感染が引き起こすオルガネラ動態変化を長期・網羅・定量で捉える新実験系と、その応用による感染過程の可視化・病原体特性解析を解説します(島﨑健太朗 先生)。
後半は、AIやロボティクスで構築した肺がん統合データベースを基盤に、ゲノム/エピゲノム/トランスクリプトームのマルチオミクス解析から、スーパーエンハンサーと3Dゲノム異常がHER2・EGFR発現を増強する機序、抗HER2薬DS-8201の有効性検証、日本人肺腺がんでの新規予後マーカー同定と精密層別化へ至る創薬基盤の実像を示します(金子修三 先生)。
AI時代の実験設計・データ設計、ベンチから臨床への橋渡し(T2T)に関心のある研究者・エンジニア・医療者に有益な実例と実装の勘所を提供します。
※再放送は第2講演のみです。
【プログラム】
15:00 - 16:00
肺がん統合データベースを活用したAIマルチオミクス解析と創薬基盤の構築
金子 修三(国立がん研究センター研究所 医療AI研究開発分野 ユニット長)
概要:
私たちは、AIやロボティクス技術を活用した肺がん統合データベースを基盤に、ゲノム・エピゲノム・トランスクリプトームの統合解析を進めてきた。その成果として、スーパーエンハンサーとゲノム構造異常の相互作用が、肺がん関連遺伝子(HER2・EGFR)の発現を大きく高めることを明らかにした。さらに、HER2異常を有する腫瘍モデルでは、抗HER2薬DS-8201が高い有効性を示すことを確認した。また、AIを活用したマルチオミクス解析により、日本人肺腺がん患者において 新たな予後マーカーを同定し、患者の精密な層別化が可能であることを示した。これらの成果は、基礎研究を臨床応用へと橋渡しするものであり、がん治療の個別化を加速し、新規創薬の基盤構築に資することが期待される。本講演では、これらの研究成果と臨床応用に向けた展望について紹介する。
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